雪国、花巻でのアウェイゲーム。朝から雪もちらつき、最高気温０度の花巻での試合、怪我で数名を欠く町田であったが、普段は出場機会の少ない選手も高いモチベーションで試合に臨んだ。
スタートは「スピードセット」ホンダ、金山、滝田、狩野、古庄。町田は立ち上がりから早いパス回しとプレスを見せる。１分にはホンダが強烈なシュートを放つが、決まらず、ペースをつかみきれない。逆に２分、花巻に先制点を許す。８分、岩手の攻撃を古庄がキャッチ、すぐに前線のホンダに繋ぐ。ホンダは素早くドリブルを始め、走り込んだ金山にパス。金山がゴールを背にボールを受けたが、ワンタッチで方向を変え、技ありのゴール。試合を振り出しに戻す。９分には再び、速攻からホンダが右サイドを突破、逆サイドに走り込んだ金山にパスし、これを冷静に流し込み、一気に逆転する。波に乗った町田は、甲斐と宮田を投入。すると、早いパス回しから左サイドで一瞬フリーになった宮田にパスがまわり、強烈なトーキックでゴール。宮田にとってはFリーグ初ゴールとなった。さらに、右サイドの深い位置でキックインを得ると、宮田が軽く出したボールを森谷がインステップで低い弾道のシュート。これが決まって一気に４−１とした。この後は安定した守備で相手の攻撃を防ぎながらも、パスは回るが得点に至らない時間帯が続いた。前半終了間際の18分、後呂がテクニックを発揮し中央にパスを送ると金山が軽く触れてゴールが決まる。前半を５―１で折り返した。

　後半は前半同様に、ホンダ、金山、滝田、狩野、古庄のセットででスタート。立ち上がりから両チーム、一歩も引かず一進一退の展開となる。８分には甲斐が決定的なパスやシュートで立て続けにチャンスをつくるが、これも決まらない。逆に３１分、花巻にコーナーキックから直接決められてしまう。３２分、花巻が６つ目のファールで、町田が第２PKを得る。これをホンダがインサイドで冷静に決め。6-1。花巻は、ここからポイントを得たディフェンスで失点を許さない。町田も金山のサイド突破などでチャンスをつくるがフィニッシュまでは至らない。３７分には花巻がパワープレーを開始。しかし、ここで町田が２度目の第２PKを得るが、ホンダのシュートはクロスバーに嫌われ、逆に３９分速攻から一瞬の隙をつかれ失点してしまう。6-2。町田も花巻のパワープレーからボールを奪い、決定的なチャンスをつくったが決まらず、6-3で試合終了。アウェイの地で大きな勝ち点3を得た。