第27節

2017年1月7日(土)/15:00試合開始/町田市立総合体育館/観客1,108人
6
2
2
3
4
1

 
室田祐希:06分
 
森岡薫:20分
室田祐希:24分
中井健介:27分
金山友紀:28分
日根野谷建:29分

04分:鈴木裕太郎
 
14分:酒井遼太郎
 
 
 
 
 
35分:坂桂輔

背番号
選手名
PS
先発
1
ピレスイゴール
GK
2
日根野谷建
FP
3
森谷優太
FP
4
瀬戸真司
FP
7
金山友紀
FP
8
滝田学
FP
9
横江怜
FP
10
森岡薫
FP
11
室田祐希
FP
12
小野寺優介
GK
 
13
中井健介
FP
20
原辰介
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
2
高山剛寛
FP
5
山本真太郎
FP
 
7
酒井遼太郎
FP
9
十川祐樹
FP
10
鈴木裕太郎
FP
12
堀米将太
FP
13
坂桂輔
GK
14
神敬治
FP
15
室田翔伍
FP
17
水上玄太
FP
18
本田拓磨
FP
20
三浦拓
GK

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第27節
エスポラーダ北海道戦 ハイライト動画

【マッチレポート】





「前半戦」

 北海道はカウンター攻撃を得意とするチームだ。町田はボールを動かしながらチャンスを窺うが、北海道選手たちの鋭いカウンター攻撃が町田ゴールへと襲い掛かる。鈴木裕太郎、水上玄太がカウンターから決定機を作り出すが、守護神イゴールがゴールを許さない。



 2017年の初陣、ボールを動かす時間が多いのは町田だった。しかし、「いつもの町田」とはどこかが違う。普段ではあまり見る事のない連携ミス、ドリブル突破の失敗、そして、パスミスにサポーターたちは苛立ちを隠せない。厳しい言葉がピッチ上の選手に向かっていく。



 リーグ戦中断期間、室田祐希選手にインタビューを実施した時の彼の言葉が頭に浮かぶ。

「リーグの最初はなかなか点が取れないんです。それは今シーズンも同じです。理由は、ゲーム感覚が鈍るんだと思います。相手との間合いだったり、仕掛けるタイミングだったり、その微妙な駆け引きの感覚を取り戻すのに苦労します」。

 選手たちは「0コンマ何秒」、「数センチの差」で未来が変わる戦いをピッチ上で繰り返している。改めて「実践の難しさ」を垣間見る前半戦となった。



 先制点は北海道が奪う。3分16秒、左サイドからのコーナーにゴール前で合わせた鈴木裕太郎のシュートが町田ネットを揺らした。【町田0−1北海道】 <3分16秒:鈴木裕太郎>

 しかし町田もすぐに追いつく。5分30秒、イゴールからのスローを受けた室田祐希が森岡とのコンビプレーから右足を振り抜き、2017年初ゴールをサポーターたちに送った。【町田1−1北海道】 <5分30秒:室田祐希> 



 同点弾をきっかけに追加点を奪いたい町田だったが、北海道のカウンター攻撃は数多くの決定機を作り出した。鈴木、室田翔伍の素晴らしいシュートがゴールへと向かうが、ポストも味方し失点には至らない。

 しかし14分、カウンター攻撃が結果へと繋がってしまう。町田のパスを奪った堀米将太からのボールを受けた酒井遼太郎のシュートが町田ネットに突き刺さった。【町田1−2北海道】 <13分30秒:酒井遼太郎>

 勢いは北海道が手に入れた。町田はリズムの立て直しを図るが、普段の町田らしいプレーが体現化されない時間帯が続いてしまう。

 ビハインド状況で終えたくはない前半戦の雰囲気の中、前半終了間際に手に入れたコーナーキックの場面で岡山監督はタイムアウトを申請する。北海道選手たちはペナルティーエリア内にいた。センターサークル付近で待つ森岡薫はフリーだ。

 レフェリーが試合再開の笛を鳴らす。キッカー滝田からのボールに合わせた横江怜のシュートは相手選手に当たり、ボールは再度ゴールラインを割っていく。

 森岡が大きなジェスチャーで滝田に訴えかける。「俺はフリーだ!!」と。



 滝田が左手を口元に当てて森岡とアイコンタクトを取る。滝田選手のジェスチャーに対する私の解釈はこうだ。「分かっている。次は出す。けれども相手に感づかれてはいけない」。



 滝田の足元を離れたボールに合わせようとした横江がキックフェイントで相手をひきつける。2回目のコーナーキックで横江が選んだ選択肢はスルーだ。



 フリーで滝田からのボールに合わせた森岡のシュートが北海道ネットを揺らす。前半終了間際、値千金の同点弾にサポーターたちが大きな歓声をあげた。【町田2−2北海道】 <19分50秒:森岡薫>



前半スコア【町田2−2北海道】

「後半戦」

 後半に入ると内容は一変する。北海道陣内右サイドで得たキックインの場面、キッカー日根野谷建から森岡薫、そして最後は室田祐希がゴール前で合わせ逆転弾を叩き込むと、24分には中井健介が北海道の攻撃を奪い、ショートカウンターからスコアボードに4の数字を点灯させる。



【町田3−2北海道】 <23分39秒:室田祐希>



【町田4−2北海道】 <26分42秒:中井健介>

 その後も町田は効率よく得点を積み重ねていく。28分に金山友紀、29分には日根野谷建が北海道ネットの形を変えた。



【町田5−2北海道】 <27分53秒:金山友紀>



【町田6−2北海道】 <28分15秒:日根野谷建>

 残り時間7分から北海道は交代で出場したゴレイロ坂桂輔を加えたパワープレーで町田ゴールへと向かう。35分には坂自らのシュートで3点差とされてしまうが、イゴールのファインセーブ等で追加点を許さず、2017年の初陣を勝利の2文字で終了することに成功した。【町田6−3北海道】 <34分25秒:坂桂輔>



後半スコア【町田4−1北海道】
合計スコア【町田6−3北海道】



・・・・・

 2017年1月23日現在、プレーオフ進出枠は残り2枠となった。

 2016年1月5日。決して忘れることの出来ないプレーオフ初戦、府中アスレティックFCとの試合結果「2対5」。リーグ2位という好成績でリーグ戦を終えた町田は1回戦で姿を消した。



 岡山孝介監督が1年前に語った言葉を掲載して、今回のマッチレポートを終了したいと思う。



岡山:「歴史、伝統というものは引き継がれていくもの。どのような状況になったとしても、正しい方向へと進んでいける『チームとしての確信』が『いざ』という時にものを言います。何かを成し遂げる為には、一気に駆け上がるのは難しい。チームは段階的に強くなっていくのです。」



「特別な舞台」を経験した町田は、再度その舞台に立たなければならない。プレーオフ進出。それはペスカドーラ町田にとっての使命だ。



「勝て! ペスカドーラ町田」

・・・・・

今シーズンリーグ戦での北海道戦結果

1戦目 第5節 会場:町田市立総合体育館 町田2−1北海道
町田得点者【オウンゴール、甲斐修侍】

2戦目 第16節 会場:湿原の風アリーナ釧路 北海道4−2町田
町田得点者【オウンゴール、金山友紀】

3戦目 第27節 会場:町田市立総合体育館 町田6−3北海道
町田得点者【室田祐希2得点、森岡薫、中井健介、金山友紀、日根野谷建】

・・・・・ 第27節を終えた時点での順位等

順位:12チーム中4位
勝ち点:50 − 首位シュライカー大阪(以下大阪):71
勝敗数:16勝2分9敗 − 大阪:23勝2分2敗
総得点数:90点 − 大阪:157点
総失点数:75点 − 大阪:73点
得失点差:+15 − 大阪:+84

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/