【マッチレポート】
ホームゲーム第2戦の対戦相手は、Fリーグ8連覇、AFCフットサルクラブ選手権チャンピオン2回、国内で行われたカップ戦での優勝総数を合わせると、その合計数は2006年のクラブ発足以来合計20回の名古屋オーシャンズ。正しく絶対王者だ。
「真っ向勝負を挑む。」岡山監督の言葉通り、町田選手たちはカウンタースタイルではなく、場面に応じてベストプレッシング方法を選択するスタイルで名古屋ボールを積極的に奪いにいく。
緊張感のある立ち上がりの中、NO10ボラの右足から強烈なシュートが放たれるが、ゴレイロNO19篠田がゴールを許さない。
5分、NO8滝田からのキックインに中央ゴール前へとNO7金山が飛び込むが僅かに合わない。更に7分には右サイドを突破したNO13中井がゴールを狙うが、これも篠田に阻まれてしまう。
名古屋も決定機を作り出す。NO9森岡の個人技から最後は日本代表候補にも選出されているNO4ラファエル酒井の弾丸シュートが町田ゴールへと向かう。
11分、町田がチャンスを作り出す。NO16篠崎の左足を離れたボールが名古屋ゴールへと向かう。これをまたもや篠田が弾き返すが、そのこぼれ球に金山が飛び込む。だが、この場面でもボールをゴールへと押し込むことが出来ない。
そして13分、名古屋NO16中村が右サイドから放ったシュートが町田ネットの形を変えてしまう。【町田0−1名古屋】
名古屋相手のビハインド状況では厳しい試合展開を余儀なくされてしまう。早い時間に追いつきたい町田が名古屋ゴールへと向かう。右サイドからボラがゴール前へと入れたシュート性のボールにNO3森谷が飛び込むが、これもゴールには繋がらない。
更に17分、中央で放たれたボラのボレーシュートが名古屋ゴールへと向かうが、今度はポストに弾き返されてしまう。多くの決定機は作り出せた。しかし結果が生まれない。
前半スコア【町田0−1名古屋】
「後半戦」
後半立ち上がり早々NO9横江が右サイドを突破し、名古屋ゴールへと向かう。しかしここでも篠田がゴール前に立ちはだかる。
そして22分、スコアに得点を刻み込んだのは名古屋NO5の星。町田陣内でボールを奪った星がイゴールの目の前で豪快に右足を振り抜く。これには名手イゴールですら一歩も動けない。【町田0−2名古屋】
「さぁ、これからだ!! という時の失点は選手たちの精神に大きなダメージを与えてしまいます。あの失点は痛かったですね。」岡山監督は後半開始早々の失点を悔やんだ。
追加点が名古屋のパフォーマンスを上げる。町田はハイプレッシャーをかけるが、名古屋はボールを丁寧に動かしプレスを回避。最後は中村のシュートがネットに突き刺さった。【町田0−3名古屋】
0対3。王者名古屋を相手に大きなビハインドだ。会場が静まり返る。しかし今シーズン副キャプテンとなった篠崎隆樹が吠える。どんな状況になっても黄色の戦士たちは諦めない。その気持ちを彼は全身で表現する。大きな声を出し、仲間を鼓舞する。そして激しいプレッシャーをかけ名古屋ボールを奪いにいった。
残り時間7分31秒からパワープレーを敢行した町田だったが、スコアに得点を刻み込んだのは名古屋。37分に吉川が追加点を奪うと、38分に中村がハットトリックを達成。同分、パワープレー時にセーブされたボールを篠田がパントキックから直接ネットを揺らし、6点差とされてしまう。【町田0−6名古屋】
残り時間7秒。勝利の2文字は絶対に手に入れることは出来ない。だがサポーターの声は無くならなかった。大きな声を出し、選手たちを鼓舞する「心からの声援と魂のドラム音」が会場に響き渡る。
公式記録は0対6。その結果は記録として歴史に残る。結果だけ見れば大敗だ。しかし会場へと足を運んで頂いた人々には「それとはまた違った何かが見えた」と願いたい。2015年5月、ホーム4連戦の幕は上がったばかりだ。
後半スコア【町田0−5名古屋】
合計スコア【町田0−6名古屋】
写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/
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