第10節

2015年6月20日(土)/14:30試合開始/町田市立総合体育館/観客1,042人
3
0
0
2
3
2

オウンゴール:26分
日根野谷建:26分
森谷優太:29分



29分:永井義文
40分:永井義文

背番号
選手名
PS
先発
1
イゴール
GK
2
日根野谷建
FP
3
森谷優太
FP
6
本田真琉虎洲
FP
7
金山友紀
FP
8
滝田学
FP
9
横江怜
FP
12
小野寺優介
GK
 
13
中井健介
FP
14
服部慎悟
FP
16
篠崎隆樹
FP
25
新倉康明
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
1
宮竹晴紀
GK
 
2
柿原聡一朗
GK
4
森秀太
FP
5
アルトゥール
FP
8
永井義文
FP
10
ヴィニシウス
FP
14
水上洋人
FP
18
田村友貴
FP
20
堀内迪弥
FP
22
佐藤亮
FP
24
村上哲哉
FP
26
加藤未渚実
FP

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第10節
シュライカー大阪戦 ハイライト動画

【マッチレポート】





ファーストセット、NO6本田真琉虎洲、NO3森谷優太、NO9横江怜、NO16篠崎隆樹がボールを動かす。前節の神戸戦とは打って変わり、町田らしいボール回しを披露する立ち上がりとなった。









しかし、「町田ペース」という内容までには至らない。大阪はNO10ヴィニシウス、NO5アルトゥールを中心に町田ゴールへと襲い掛かる。



攻守が交錯し続けるスポーツ、それがフットサルだ。ピンチと思った次の瞬間にはチャンスがやって来る。
アルトゥールが放ったシュートをNO1イゴールが弾き返す。そのボールに横江が素早く反応し、カウンターで大阪ゴールへと向かう。今度は大阪ゴール前で横江が右足を振り抜くが、ゴレイロNO2柿原聡一朗がゴールを許さない。ファーストシュートからファインセーブまでの合計時間は僅か7秒だ。




セカンドセットで入ったスピードスターNO13中井健介が、個性を活かした攻守の切り替えの速さをみせる。
「一瞬の隙を見逃すな。」
相手シュートをキャッチしたイゴールからのアシストを信じ、中井はゴール前に空いたスペースへと全力で走る。正確なロングスローにヘディングで合わせるが、枠を捉えることが出来ない。



大阪も譲らない。アルトゥール、NO4森秀太のシュートが町田ゴールへと向かうが、堅守でゴールを許さずに試合が進む。



4回目のセットチェンジ後、町田が決定機を作り出す。ハーフラインを越えたイゴールから滝田、右サイドの中井と繋ぎ、最後は中央へと走り込んだNO7金山友紀がゴール前フリーでボールを受けるが、ゴレイロ柿原が立ちはだかる。









横江のカウンターから森谷がシュートを放てば、大阪NO26加藤未渚実のドリブル突破から、最後はNO8永井義文のシュートが町田ゴールへと向かう。双方譲らず、スコアレスで前半戦が終了した。



前半スコア【町田0−0大阪】








「後半戦」

26分、左サイドで得たコーナーキックの場面、キッカーNO8滝田学の右足を離れたボールがオウンゴールを誘うと、スコアが一気に動き出す。【町田1−0大阪】


先制点から27秒後、大阪のパスをカットした篠崎からのボールを受けたNO2日根野谷建がネットを揺らす。ゴレイロの位置を冷静に観た日根野谷が技ありのシュートで追加点をスコアボードに刻み込んだ。【町田2−0大阪】






町田の勢いは止まらない。29分には、左サイドでボールを奪ったNO25新倉康明からのパスにゴール前で合わせた森谷がネットの形を変える。【町田3−0大阪】







3点差となった大阪は残り時間11分44秒からパワープレーを開始する。
パワープレーは両刃の剣だ。町田陣内には5人の大阪選手がいるが、彼らのゴール前にはゴレイロがいない。


大阪の戦術は良い方向へと進む。パワープレー開始から僅か34秒後、町田ネットが揺れた。【町田3−1大阪】


大阪のパワープレーが続く。残り時間はまだ10分以上ある。10分・・・。
パワープレーの場面では、つい攻撃側のリスクがクローズアップされがちだ。だが、10分間守備をし続ける選手たちの精神的、肉体的状態はどのようなものなのだろう?
声を掛け合い、細かくポジション修正をし、何とかして数的不利状況とならないようにフォーメーションをつくる。ダイヤモンド型、ボックス型、相手の攻撃配置によって選手が、そして監督が常にベストな対応方法を選択する。
息が続かなくなる。乳酸が溜まり、足が動かなくなってくる。無酸素運動の中、選手は歯を食いしばり、自分自身の体に鞭を打つ。









目線を変えてみる。それは選手に限ったことではない。大きな声を出し、応援を続けるサポータたち。
右手を上げ、手を叩く。左手を上げ、手を叩く。両手を高く上げ、激しく手を叩き、大きな声でチーム名を叫ぶフィオーレメンバーたち。
10分が長い。町田にとって苦しい時間が続いた。



横江のパワープレー返しが僅かにゴール右へと逸れた後、岡山監督がタイムアウトを申請する。残り時間は7分03秒だ。



失点後、4分07秒という長時間のパワープレーに耐えた選手たちの体内に酸素を補充する環境を監督は用意した。選手たちの体内を猛スピードで血が駆け巡る。

パワープレーが出来る状況にする。パワープレーをさせないようにする。互いの戦術がぶつかり合う。
大阪がハイプレッシャーをかけ、ボールを奪いに来る。町田がボールを動かし、攻撃権を奪われないようにする。ハードな試合だ。



時間が無くなっていく。金山が、滝田が、イゴールが体を張ってゴールを死守する。







しかし、残り時間46秒、大阪が追加点をスコアボードに刻み込む。1点差だ。【町田3−2大阪】



大阪の攻撃が続く。そしてラスト1秒、NO24村上哲哉の強烈なシュートが町田ゴールへと向かうが、金山が倒れ込みながらヘディングで弾き返す。





ブザーが鳴る。歓声が沸き起こり、黄色のタオルが大きく揺れた後、会場に拍手の雨が降り注ぐ。「誰が」じゃない。皆で手に入れた勝利だ。







10節を終えた時点での戦績は6勝2分け2敗。第11節、第1クール最終戦は今季初の関東圏外での戦い、アグレミーナ浜松戦だ。
連勝、そして7試合連続負けなしの記録を伸ばすべく、選手たちは三重県へと向かった。


後半スコア【町田3−2大阪】
合計スコア【町田3−2大阪】

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
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