【マッチレポート】
「前半戦」
序盤からボールを動かし、試合の主導権を握ったのは町田だったが、北海道の堅守の中、なかなか得点を奪うことが出来ずに迎えた13分、ディフェンダー二人を引きつけた室田祐希からのボールをセンターサークル付近で受けたダニエルサカイが強烈な右足シュートでゴールを狙う。
轟音がアリーナに鳴り響いた後、ダニエルの右足を離れたボールが北海道ネットに突き刺さる。この位置からでもゴールが狙えるシューターがいるということは、チームに数多くの攻撃パターンを与えてくれることになる。元ブラジル代表フィクソ、ダニエルサカイはこの試合でも圧倒的な存在感を放つ。
【北海道0−1町田】 <12分08秒:ダニエルサカイ>
町田の得点が続く。先制点から僅か1分後、今度は右サイドを突破した森岡薫のシュートが北海道ネットの形を変える。
【北海道0−2町田】 <13分57秒:森岡薫>
森岡のゴールから1分18秒後、今度は横江怜が魅せる。篠崎隆樹からのキックインに右足で合わせた横江のシュートがスコアボードに「3」の数字を点灯させた。
【北海道0−3町田】 <15分15秒:横江怜>
前半スコア【北海道0−3町田】
「後半戦」
ホームサポーターの大声援に応えるべく、北海道が後半開始早々町田ゴールに襲い掛かる。
開始から僅か17秒、町田のボールを奪った鈴木裕太郎がカウンターを仕掛ける。鈴木、酒井遼太郎、そして最後は田辺陸がゴール前で合わせ町田ネットを揺らすことに成功する。3対2の数的優位状況を確実にものにした、北海道の流れるような得点シーンに会場が沸く。
【北海道1−3町田】 <20分17秒:田辺陸>
後半開始早々の得点で勢いを手に入れたい北海道だったが、町田も譲らない。森岡、ダニエルのシュート、原辰介、森谷優太の堅守で北海道への追い風を防ぎ続けた。
時間が無くなっていく中、北海道はパワープレーの敢行を選択する。現在のスコアは「3対1」。1点取ることが出来れば、ホーム北海道が大きな力を手に入れられることは明らかだ。
しかし、結果を出したのは町田だった。この試合でもダニエル、森岡のホットラインが今試合最後のゴールシーンを演出する。
北海道のパワープレーがアウトボールで終了する。左サイドからのキックインの場面、前線の状況を瞬時に確認したダニエルが足早にボールのもとへと向かう。
一方、前線では森岡が得点を奪う為の動き出しを開始していた。ダニエルも森岡もピッチ内の状況をすべて把握している。北海道のゴレイロはパワープレーの為に白色のユニフォームを身に纏った酒井遼太郎だ。
残り時間53秒、「一瞬の隙」を見逃さないプレイヤーたちがスコアボードに4点目を刻み込む。ダニエルからのパスを受けた森岡が豪快に右足を振り抜き、北海道ゴールを揺らした。
【北海道1−4町田】 <39分07秒:森岡薫>
後半スコア【北海道1−1町田】
合計スコア【北海道1−4町田】
・・・・・
北の大地での貴重な勝利を手に入れた町田の現在の順位は2位。首位名古屋との勝ち点差は4へと縮んでいる。
2017年10月15日(日)、第21節の対戦相手は、勝ち点差3で町田を追う強敵府中アスレティックFC。
勝ち点差7の中に5チームが犇めき合う混戦のFリーグ。リーグ優勝を狙う為に必要なものは「勝ち点3」の積み重ね、そして上位対決での突き放しに成功することだ。
「勝て! ペスカドーラ町田」
・・・・・ 第20節を終えた時点での順位等
順位:12チーム中2位
勝ち点:45 − 首位名古屋オーシャンズ(以下名古屋):49
勝敗数:14勝3分3敗 − 名古屋:16勝1分3敗
総得点数:66点 − 名古屋:89点
総失点数:38点 − 名古屋:36点
得失点差:+28 − 名古屋:+53
写真:橋本健(はしもとたけし)
*今回のマッチレポート写真は第20節北海道戦のものではございません。
記事:早川治(はやかわおさむ)
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