Fリーグ最終戦は、3位の座をかけてのデウソン神戸との一戦。勝点は3差、得失点差では上回っている為、町田の勝利で3位となり、引分け、もしくは敗戦では神戸に軍配が上がる。Fリーグ元年、最後の試合で負けられない試合。その瞬間を見届ける為に、代々木体育館には多くの黄色を身にまとったサポーターが会場に詰め掛けていた。
町田のキックオフで試合開始。町田の1stセットは、ホンダ、狩野、金山、滝田、石渡。開始早々、ホンダが左サイドの相手ペナルティエリア手前でボールをカット。そのままドリブルで切れ込み、中へボールを送るも、ディフェンスに阻まれ、金山には合わず。その後、神戸もブルノが町田陣内でボールカット、石渡との1対1も交わしてシュートは枠の上。神戸の決定的チャンスを何とか凌ぐ。前半3分、交錯した金山が負傷、横江がIN。その横江が積極的なミドルシュートでリズムを変える。パスを繋いで攻める町田、対する神戸はドリブル突破からゴールを狙う。しかし、お互いに激しい攻防で最後のシュートまで行き着かない時間が続く。ボールポゼッションは町田。前半9分、ボールを奪った横江がハーフウェイラインからドリブル、シュートを放つが、神戸GK村山がセーブ。神戸はロングボールを前線に当てての攻撃が目立つが、町田は冷静にこれを対応する。前半14分、神戸ブルノのシュートがゴールバーに阻まれ、その直後の狩野のシュートもゴールバーに嫌われる。お互いに1点が遠い。そのまま前半は0-0でタイムアップ。
後半は神戸のキックオフ。前半と打って変わって早々から試合が動く。後半1分、神戸のキックインが町田の選手に当たり、コースが変わってゴールに決まる。0-1。神戸に先制点が入る。町田も反撃に出るも最後のパスが合わずになかなかシュートまで行き着けない。後半6分、神戸の岸田にゴールを決められる。0-2。町田はゴール前を固める神戸のディフェンスをなかなか崩せない。そんな中、立て続けの後半7分、神戸の定野にゴールを決められ、0-3。一気に3点差とされる。しかし、ここで諦めるわけには行かない。後半10分、前半に出場のなかった宮田が中央付近から渾身のミドルシュート、これが決まって1-3。続けて後半11分、甲斐とのワンツーからまたもや宮田が決めて2-3。会場が興奮の熱気に包まれれる。ここで、神戸がタイムアウト。しかし、宮田のドリブルや金山の緩急を付けたスピードがいいリズムを生み、甲斐の冷静なボールさばきと相根のボールキープが神戸ゴールにどんどん迫る。後半17分、変わって入った得点王争いをしている横江が左サイドからミドルシュート一撃。これが決まって3-3、試合を振り出しに戻す。タイムアウトを取り、勝利しかない町田はパワープレーの準備。明けて狩野をGKにパワープレー開始。神戸ゴールに迫るも最後のシュートが決まらない。ここでタイムアップ。町田にとって初の引分け、Fリーグ元年は4位に終わった。
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