第20節

2015年9月19日(土)/13:00試合開始/大分県立総合体育館/観客923人
3
0
1
2
3
1

 
田村龍太郎:29分
齊藤秀人:33分
仁部屋和弘:37分
02分:金山友紀
 
 
 

39分:金山友紀

背番号
選手名
PS
先発
1
檜山昇吾
GK
 
2
青柳佳祐
GK
4
田村龍太郎
FP
5
北川祐
FP
 
9
田辺陸
FP
 
10
仁部屋和弘
FP
11
ディドゥダ
FP
14
白方秀和
FP
15
森村孝志
FP
17
齊藤秀人
FP
21
藤川朋樹
FP
23
芝野創太
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
1
イゴール
GK
2
日根野谷建
FP
4
後呂康人
FP
5
甲斐修侍
FP
7
金山友紀
FP
8
滝田学
FP
9
横江怜
FP
10
ボラ
FP
12
小野寺優介
GK
 
13
中井健介
FP
16
篠崎隆樹
FP
20
原辰介
FP

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第20節
バサジィ大分戦 ハイライト動画

【マッチレポート】

 前節のNO10ボラ選手に続き、NO7金山友紀が、Fリーグ通算200試合出場を達成するという記念すべき舞台となった第20節バサジィ大分戦。同日、大分のゴレイロNO2青柳佳祐選手も200試合出場を達成。試合前には両選手を称える表彰式が行われた。
 両選手にとって節目となる今節、地道な歩みを続けた彼らは、幾度も好プレーを披露し、会場に歓声を沸き起こす。
 前回対決では「見応えのあるスコアレスゲーム」を行った両者の今シーズン第2戦目は、最後の最後まで手に汗握る好ゲームとなった。



 開始早々町田がチャンスを作る。左サイドで得たキックインの場面、NO8滝田学からのボールにゴール前フリーで走り込んだNO13中井健介がヘディングで合わせようとするが、僅かに合わず、得点には至らなかったが、良いシーンから始まる立ち上がりとなった。

 1分44秒、今度は右サイドで得たキックインの場面で町田が結果を得る。キッカー滝田が中央に入れたボールに中井が右足で合わせると、ゴレイロの前にポジションを取った金山が巧みにコースを変え、大分ネットを揺らす。
 両拳を力強く突き上げた金山のもとへと、満面の笑みを浮かべた選手たちが集まった。






【大分0−1町田】<1分44秒:金山友紀> >


 会場である大分県立総合体育館までの東京からの距離は約750km。一般的な日常生活で移動する距離とは言えないだろう。しかし、黄色の戦士たちの耳にはいつもの声が聴こえてくる。「ペスカドーラ!! ペスカドーラ!!」選手の背中を後押しする声援とドラム音に乗り、町田がチャンスを作り出すが、金山同様記念すべき舞台に立った大分のスーパーゴレイロ青柳が立ちはだかる。

 NO9横江とのコンビプレーからボラのシュート。裏のスペースへと走り込んだ中井が作り出した1対1の場面。そしてボラ自身の突破からのシュート。
 決定機を作り出すことは出来た町田だったが、追加点を奪うには至らずに時間が経過していく。







 前半の大半はほぼ町田ペースで進んだと言っても良いだろう。しかし、前回対決同様、ホーム大分のスーパープレイヤー、日本代表でも活躍するNO10仁部屋和弘が徐々にペースを変えていく。
 彼にはすべての要素が揃っている。キープ力、突破力、ゲームコントロール力、シュート力。いつでも試合のキーマンとなる仁部屋を中心に大分が町田ゴールへと襲い掛かる場面が増えていくが、同じく日本代表で活躍する滝田が攻撃の芽を摘んでいく。
 互いに譲らぬ展開のまま、スコアは動くことなく前半戦を終えた。




前半スコア【大分0−1町田】

「後半戦」

 後半も町田が決定機を作り出すシーンからスタートした。前線からプレスをかける大分に対し、裏のスペースへと飛び出した中井へとNO1イゴールから正確なボールがフィードされる。
 中井はまたもゴレイロとの1対1の場面を作り出すことに成功するが、このシーンでも青柳がゴールを許さない。





 町田の勢いは衰えない。滝田が、NO4後呂康人がシュートを放つが、青柳にことごとく弾き返されてしまう。





 耐える時間を耐え抜いた大分の時間帯がやってくる。29分、町田陣内左サイドを華麗な足技で突破した仁部屋がファーサイドへと走り込んだNO4田村龍太郎へとボールをフィードする。田村が左足で合わせたボールが町田ネットを揺らしてしまった。
【大分1−1町田】<28分17秒:田村龍太郎>

待ちに待ったゴールに会場のボルテージが上がっていく。大分の勢いは止まらない。NO11ディドゥダ、NO14白方秀和のシュートが町田ゴールへと向かう。
 そして33分、左サイドから仁部屋が放った強烈なシュートを一度はイゴールが弾き返すが、そのボールをNO23芝野創太が、逆サイドセグンドの位置へと走り込んだNO17齊藤秀人へと繋ぎ、逆転ゴールのアシストを決めた。
【大分2−1町田】<32分29秒:齊藤秀人>

 同点に追いつきたい町田は、大分の攻撃をカットした中井が滝田へと繋ぎ、カウンターでゴールへと向かうが、その攻撃を凌いだ大分のカウンター返しを受けてしまう。
 イゴールのファインセーブによって最悪の事態には至らなかったものの、会場の大声援を受け続ける大分選手たちのパフォーマンスは上がる一方だ。





 流れを変えたい町田はボラのシュート、イゴールを加えたパワープレーなどで大分ゴールへと向かうが、同点弾を叩きこむことが出来ずに時間が過ぎていく。



 残り時間が無くなっていく。スコアに2点目を刻み込みたい町田はNO16篠崎隆樹をゴレイロにしたパワープレーを開始するが、仁部屋にパワープレー返しを決められてしまう。


【大分3−1町田】<36分54秒:仁部屋秀和>

 39分にはパワープレーから横江、金山と繋ぎ、再び1点差に詰め寄ったが、3回目のネットを揺らす瞬間は訪れることなく、試合終了のブザーが鳴り響いた。







後半スコア【大分3−1町田】
合計スコア【大分3−2町田】

・・・・・

 北は宮城から南は大分まで、アウェイ4連戦の通算成績は2勝2敗。今シーズン初の連敗を喫してしまった町田だが、内容は悲観すべきものではない。
 「決定機で得点が奪えない」という場面は数多く見られた。しかし、「その場面を作り出すことが出来た」ということは各選手の実力に他ならない。
 このチームは進化を続けている。熾烈を極めるプレーオフ進出争いだが、的確な分析と修正力、そして、日々成長を続ける彼らならば、望んでいる未来は必ずや目の前に訪れる時が来るはずだ。

 次節の対戦相手は、数多くの日本代表経験者たちで構成されたバルドラール浦安。ハードな試合になることは間違いないが、会場はホーム町田市立総合体育館だ。
 残り試合数は13試合。勝ち点0という結果はもういらない。
 心からの声援を選手たちに送り、彼らの背中を押し続けよう。勝ち点を手にするのは、いつでもペスカドーラ町田だ。





写真:橋本健(はしもとたけし)
*使用している写真は、第20節のものではございません。
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/