【マッチレポート】
「前半戦」
両チーム高い位置からハイプレスを掛け合う中、徐々にボールを動かし、主導権を握ることに成功したのは名古屋。
ゴレイロ小野寺優介のファインセーブもあり、失点には繋がることなく試合は進んでいったが、9分に酒井ラファエル良男の強烈なミドルシュートが突き刺さると、12分にセルジーニョの左足、14分には間接FKからのリスタートを最後は安藤良平に決められ3点差とされてしまう。
町田も室田祐希がゴレイロ関口優志と1対1の場面を作り出すが、ファインセーブに阻まれてしまう。更に日根野谷建のシュートもバーに弾かれ、なかなか点差を縮めることが出来ない。
18分、CKの場面からまたもセルジーニョに得点を許し、4点差と王者相手に大きなビハインドを背負ってしまうが、前半終了間際、名古屋6つ目のファールから手に入れた第2PKを横江怜が冷静に決め、3点差で前半戦を終える。
「後半戦」
前半ラストに「きっかけ」を掴んだ町田は、前半同様激しいプレスを掛けてくる名古屋相手でもシュートシーンを作り出していく。そして25分には、滝田学の素晴らしいインターセプトから室田、滝田と繋ぎ、最後は滝田の左足シュートが名古屋サイドネットを揺らした。
町田の勢いは止まらない。27分、名古屋陣内でボールを奪った横江の強烈なシュートが名古屋ネットの形を変え1点差まで詰め寄る。
残り時間は十分あったが、その僅か1分25秒後、自陣内で与えてしまったFKから得点シーンを作り出されてしまう。
「ここからだ」という時の大きな失点がスコアボードに刻み込まれてしまった。精神的ダメージは大きかったに違いない。しかし、中井健介、本田真琉虎洲、日根野谷が決定的な場面を作り出していく。町田のパフォーマンスが落ちることはなかった。
残り5分からは篠崎隆樹をゴレイロにパワープレーを行った町田だったが、名古屋の堅守の前にスコアは動くことなく、試合終了のブザーが鳴り響いた。
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次節の対戦相手は、常に上位グループにその名を連ねる府中アスレティックFCだ。厳しい戦いになることは間違いないが、町田の大きな目標の為には1つ1つ結果を積み重ねていくことが絶対条件だ。
第4節は、アウェイ府中市立総合体育館にて2016年7月1日(金)19時30分キックオフ。
「勝て! ペスカドーラ町田!」
記事:早川治(はやかわおさむ)
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