第5節

2016年7月9日(土)/15:00試合開始/町田市立総合体育館/観客1,014人
2
1
1
1
1
-

 
オウンゴール: 15分
甲斐修侍: 27分

13分:酒井遼太郎
 

背番号
選手名
PS
先発
3
森谷優太
FP
4
瀬戸真司
FP
5
甲斐修侍
FP
6
本田真琉虎洲
FP
7
金山友紀
FP
8
滝田学
FP
9
横江怜
FP
11
室田祐希
FP
12
小野寺優介
GK
13
中井健介
FP
17
水谷祐紀
GK
 
19
宮崎貴史
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
1
鶴岡広之
GK
 
3
小幡貴一
FP
7
酒井遼太郎
FP
8
宮原勇哉
FP
9
十川祐樹
FP
10
鈴木裕太郎
FP
12
堀米将太
FP
14
神敬治
FP
15
室田翔伍
FP
17
水上玄太
FP
18
本田拓磨
FP
20
三浦拓
GK

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第5節
エスポラーダ北海道戦 ハイライト動画

【マッチレポート】

「前半戦」

 新戦力としてピッチに立った瀬戸真司が思い切り良くシュートを狙っていけば、滝田学、中井健介、金山友紀は巧みなパスワークからゴールを狙う。瀬戸が相手陣内高い位置から激しくプレスをかけ、相手のミスを誘えば、今度は中井が右足を振りぬく。





 北海道が前線からプレッシャーをかけてくれば、中井が俊足を活かして裏に空いたスペースへと飛び出し、ゴールへと向かう。中井は自らの突破だけではなく、パスでもチャンスを作り出す。中井から滝田へ。滝田の強烈な左足シュートがゴールへと向かうが得点には至らない。
 スコアこそ動かないものの、ゴールのにおいを感じさせる立ち上がりとなった。



 北海道も黙ってはいない。酒井遼太郎の左足シュート、フリーキックからは十川祐樹も強烈な左足シュートで町田ゴールを狙ってくるが、ゴレイロ小野寺優介が安定したセーブ力でゴールを許さない。



 チャンスは作れている。だからこそ、先制点という結果を得たい町田は、滝田、中井、森谷優太が積極的に仕掛けていくが、先にネットを揺らすことに成功したのは北海道だった。





 一瞬の隙。アウトボールになったボールを素早く手に入れた北海道ゴレイロ三浦拓は、右サイドを駆け上がる酒井遼太郎がマークを外し、裏のスペースへとフリーで飛び出している状況を瞬時に把握。素晴らしいスローから得点シーンを演出するアシストを決めた。



【町田0−1北海道】<12分35秒:酒井遼太郎>

 先制点を許してしまったものの、ここまでの町田のパフォーマンスに悲観すべき点はなかった。気に病むことはない。そして15分、町田にとっての今試合初ゴールシーンがやって来る。
 左サイドで得たCKの場面でのキッカーは滝田学。中央へと走りこんできた金山へと向かうボールが北海道選手にあたり軌道が変わる。ボールは町田サポーターたちの望む方向へと進んでいった。



【町田1−1北海道】<14分55秒:オウンゴール>

 逆転弾で勢いをつけたい町田は、横江怜、室田祐希の素晴らしいシュートがゴールへと向かうが、ゴレイロ三浦のファインセーブの前にゴールを奪うことは出来ずに前半戦が終了した。





前半スコア【町田1−1北海道】

「後半戦」

 後半最初の決定機を作り出したのは北海道。左サイドを突破した十川祐樹が中央ゴール前へとフリーで飛び込んだ神敬治にラストパスを出すが、僅かにタイミングが合わず、失点には至らない。



 岡山監督は両手を合わせた後、大きく息をはく。この場面は今試合の大きなキーポイントだったと言えるだろう。



 難を逃れた町田にチャンスがやってくる。裏のスペースへと飛び出し、横江からのパスを受けた本田真琉虎洲がゴールを狙うが、またもゴレイロ三浦が立ちはだかる。



 なかなかスコアが動かない状況の中、瀬戸と共に初ピッチに立った宮崎貴史が激しいプレスをかけ、相手の攻撃力を低下させると、横江もそれをサポート。回避方法が無くなった北海道選手は大きなミスを犯してしまう。





 バックパスルールのひとつ。「自陣内、味方のゴレイロから受けたボールを相手選手が触れることなく、再度ゴレイロへと戻す事は出来ない」。
 攻撃権は北海道。ゴレイロ三浦から始まった攻撃の中、北海道選手は再度三浦へとボールを戻してしまう。町田選手は誰もボールに触れていない。
 プレスをかけていた横江が大きなジェスチャーで両手を挙げた。審判の笛が鳴り響く。

 PKとほぼ同位置で間接FKを得た町田はメンバーを入れ替える。ボールの前に立ったのは、横江怜とベテランの甲斐修侍だ。



 試合再開の笛がなる。ゴールまでの距離は約6m。横江が横に流したボールが甲斐へと向かう。甲斐はゴレイロ、ディフェンスの位置、そして動きを瞬時に確認した後、横3m、高さ2mのゴール内に空いたスペースを見分け、丁寧に左足を振りぬいた。



 北海道ネットが揺れる。44歳となった今でも進化を続けるフットサル界のレジェンド、甲斐修侍の逆転弾が町田スコアボードに貴重な「2」の数字を刻み込んだ。



【町田2−1北海道】<26分27秒:甲斐修侍>

 Fリーグ最年長ゴールは、そのまま「決勝ゴール」として勝ち点3をチームに呼び込む。ラスト3分からパワープレーを行った北海道だったが、スコアは動くことなく試合は終了した。



後半スコア【町田1−0北海道】
合計スコア【町田2−1北海道】



・・・・・

 苦しみながらも手に入れた貴重な勝ち点3。今シーズン、苦しいスタートとなっている町田だが、ホームでは2連勝という結果を得ることが出来た。



 次節の会場もホーム町田市立総合体育館。対戦相手は深紅のユニフォームに身を包んだ黄金の昇り龍、バルドラール浦安。
 数多くの日本代表を生み続けている浦安は間違いなく強敵だ。しかし、町田は伝統というバックグラウンドに加え、弛まぬ努力と挑戦を全クルーが常に続けているチームだ。

 ホーム3連勝を目指し、総力で浦安に立ち向かおう。

「勝て! ペスカドーラ町田」


写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/