第12節

2016年8月28日(日)/14:30試合開始/テバオーシャンアリーナ/観客1,483人
3
2
1
2
1
1

シンビーニャ: 03分
前鈍内マティアス: 20分
 
オウンゴール: 34分


 
 
20分:森岡薫
 
39分:森岡薫

背番号
選手名
PS
先発
1
篠田龍馬
GK
 
2
関口優志
GK
4
酒井ラファエル良男
FP
5
星龍太
FP
6
ダニエルサカイ
FP
10
シンビーニャ
FP
11
セルジーニョ
FP
12
前鈍内マティアス
FP
14
安藤良平
FP
17
八木聖人
FP
18
齋藤功一
FP
19
橋本優也
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
1
ピレスイゴール
GK
2
日根野谷建
FP
3
森谷優太
FP
8
滝田学
FP
9
横江怜
FP
10
森岡薫
FP
11
室田祐希
FP
13
中井健介
FP
16
篠崎隆樹
FP
17
水谷祐紀
GK
 
19
宮崎貴史
FP
20
原辰介
FP

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第12節
名古屋オーシャンズ戦 ハイライト動画

【マッチレポート】

「前半戦」

 名古屋選手たちの個人能力は非常に高い。町田は攻撃能力を低下させる為、名古屋陣内からハイプレッシャーをかけていくが、名古屋は巧みにボールを動かしながら町田ゴールへと近づいてくる。

 第11節、第12節、今回の名古屋セントラルでは、町田にとって不運なゴールが続いてしまう。前半3分、名古屋がコーナーキックからボールを繋ぎ、最後はシンビーニャが強烈なミドルシュートを放つ。ピレスイゴールはシュートコースを見極め、重心を右へと移した。しかし、またも仙台戦同様、シュートの軌道が変わる。ディフェンスに当たったボールがイゴールの動きとは逆の方向へと進んでいく。【名古屋1−0町田】<2分53秒:シンビーニャ>

 先制点は奪われてしまったものの、名古屋ペースの試合ではない。町田にとっての決定機は何度も訪れた。
 横江怜、滝田学、森岡薫、宮崎貴史が決定機を作り出すが、得点を奪うことは出来ずに試合は進んだ。


 前半終了間際の19分11秒、前鈍内マティアスエルナンの強烈な左足シュートが決まり2点差とされてしまうが、その14秒後、名古屋陣内で手に入れたフリーキックから森岡薫が魅せる。

 キッカー篠崎隆樹からのボールを受ける直前、森岡がキックフェイントを入れる。シュートコースに入っていた酒井ラファエル良男を巧みなフェイントでかわした森岡は、名古屋選手たちの位置を冷静に確認した後、コンパクトな振りから強烈なシュートを名古屋ネットに突き刺した。【名古屋2−0町田】<19分11秒:前鈍内マティアスエルナン>【名古屋2−1町田】<19分25秒:森岡薫>

前半スコア【名古屋2−1町田】

「後半戦」

 後半に入っても互いにハイプレスをかけ合う緊張感ある試合展開で試合は進んでいった。スコアに関して言えば硬直状態が続いた。しかし、内容は違う。人が動き、スペースを作る。ボールはそのスペースへと向かい、そこに新たな選手が顔を出す。選手が連動し、組織的プレスでボールを奪おうとすれば、それを回避しながら新たな攻撃方法を模索する。高度な駆け引きが繰り返された。

 34分、またも町田にとっての不運なゴールシーンが訪れてしまう。カウンターからシンビーニャが星龍太へとパスを通す。イゴールと1対1の場面を作り出した名古屋だったが、ここはイゴールが阻止。一度は難を逃れたかに見えたが、弾き返されたボールは懸命に戻ったディフェンスの身体に当たり進路を変えてしまう。【名古屋3−1町田】<33分20秒:オウンゴール>

 2点差のまま時間が過ぎていく。残り時間3分46秒、町田はパワープレーを選択。篠崎隆樹をゴレイロに名古屋ゴールへと向かう。

 残り時間1分17秒、待ちに待った瞬間はやって来た。滝田学が一瞬空いたスペースを見逃さずに強烈なミドルシュートを放つ。再三のファインセーブで立ちはだかった日本代表ゴレイロ関口優志の手は届かない。轟音の中、滝田のシュートはポストに弾き返されてしまうが、こぼれ球が選んだ場所はゴール前へとつめた森岡薫のもとだった。【名古屋3−2町田】<38分43秒:森岡薫>

 まだ時間はある。町田のパワープレーは続いた。そして残り時間23秒、歓声と悲鳴が響き渡る中、左サイドから森岡が放ったシュートが名古屋ゴールへと向かう。

後半スコア【名古屋1−1町田】
合計スコア【名古屋3−2町田】


・・・・・

 残り時間22秒、町田サポーターたちが頭をかかえる。森岡が放ったシュートは僅かに枠を捉えることが出来ずに試合は終了した。名古屋戦今季2回目の対戦結果は「2対3」。

 今季1回目の対戦結果を見直してみよう。2016年6月26日に行われた試合の結果は「3対5」。更に過去の対戦結果について振り返ってみる。2015年の戦績は「2勝0分け2敗」。リーグ戦での結果は、1戦目「0対6」、2戦目「2対6」、3戦目「2対1」。全日本選手権決勝でのそれは記憶に新しい「5対3」だ。

 このデータから見えてくるものは何だろう?

・・・・・

 町田は着々と成長を続けている。新たなユニットを加えた攻撃バリエーションは徐々に安定し、新たな町田スタイルが体現され始めている。

「思い通り」とは言い難いリーグ序盤戦だった。だがリーグ戦は長い。残り21試合、黄色の戦士たちは見たこともないプレーを数多く見せてくれるはずだ。



「勝て! ペスカドーラ町田」

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/