第21節

2016年11月23日(水・祝)/16:30試合開始/町田市立総合体育館/観客1,725人
4
0
2
8
4
6

 
 
 
本田真琉虎洲:23分
 
室田祐希:26分
日根野谷建:27分
 
 
 
 
中井健介:38分

05分:ヴィニシウス
09分:アルトゥール
23分:チアゴ
 
26分:ヴィニシウス
 
 
31分:ヴィニシウス
32分:アルトゥール
35分:チアゴ

38分:ヴィニシウス
 

背番号
選手名
PS
先発
2
日根野谷建
FP
5
甲斐修侍
FP
6
本田真琉虎洲
FP
8
滝田学
FP
9
横江怜
FP
10
森岡薫
FP
11
室田祐希
FP
12
小野寺優介
GK
13
中井健介
FP
17
水谷祐紀
GK
 
19
宮崎貴史
FP
20
原辰介
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
1
冨金原徹
GK
 
2
柿原聡一朗
GK
5
アルトゥール
FP
9
奥田亘
FP
10
ヴィニシウス
FP
11
チアゴ
FP
12
小曽戸允哉
FP
14
水上洋人
FP
17
今井翔
FP
18
田村友貴
FP
22
佐藤亮
FP
26
加藤未渚実
FP

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第21節
シュライカー大阪戦 ハイライト動画

【マッチレポート】

 首位大阪をホームに迎えての大事な1戦。2016年11月23日16時30分現在、消化試合数が1試合少ない大阪との勝ち点差は「12」。悲願のリーグ優勝に向けて、絶対に手に入れたいものは勝ち点3だ。
 観客数1725人。多くのフットサルファンが見守る中、定刻16時30分、大阪のキックオフでプレーイングタイム40分の戦いが始まった。




「前半戦」

 試合開始早々、滝田学からのボールを右サイドフリーで受けた宮崎貴史がシュートを放つ。

 宮崎はディフェンスでも魅せる。大阪には素晴らしい選手が揃っている。数多くの日本代表経験を持つ小曽戸允哉はその中のひとりだ。チアゴの突破から小曽戸が町田ゴール前へと飛び込むが、宮崎が粘り強いマーキングから、最後は身体を張ってゴールを許さない。



 しかし、先制点は大阪に奪われてしまう。アルトゥールからのロングボールが巧みなオフザボールの動きで裏を取ったヴィニシウスへと通る。一度はゴレイロ小野寺優介が大阪の攻撃を防ぐことに成功するが、こぼれ球を拾った大阪は、テンポの良いパスワークからパスを繋ぎ、最後はヴィニシウスの左足でゴールを奪う。【町田0−1大阪】 <4分01秒:ヴィニシウス>



 互いにボールを繋ぎ、ゴールへと向かう緊張感あるゲーム展開の中、町田はドリブラー室田祐希のドリブル、独特のタイミングから突破を図る本田真琉虎洲の突破で大阪ゴールへと向かうが、ゴールを奪うには至らない。



 9分、コーナーキックからの攻撃を奪った大阪がカウンター攻撃を仕掛ける。素早い帰陣で大阪の攻撃の勢いを止める町田選手たち。全選手が町田陣内での対応可能な状況を作り出す。しかし、アルトゥールの豪快なミドルシュートが町田ネットの形を変えてしまう。



【町田0−2大阪】 <8分43秒:アルトゥール>

 双方譲らない展開で試合は進んでいく。
 町田も数多くの決定機を作り出していた。だが結果がついてこない。



 森岡薫がドリブルで左サイドの突破に成功する。大阪ゴール前へと走りこんだ甲斐修侍はフリーだ。森岡からのパスを受け、ゴレイロ柿原との1対1の決定的場面を手に入れた甲斐だったが、左足を離れたボールは、惜しくも枠を捉えることが出来ない。甲斐が天を仰ぐ。



前半スコア【町田0−2大阪】


 前半を終わってのスコアは「0対2」。どちらも譲らない拮抗したゲームだったが、後半は一転。合計10回のゴールシーンが生まれることになる。誰がそんな結果を予想しただろう?



 それがフットサルというスポーツだ。

「後半戦」

 23分、大阪のカウンター攻撃が成功する。町田の攻撃を奪ったアルトゥールがゴール前へと持ち込み、小野寺を引き寄せた後、フリーで待つチアゴのゴールを演出した。【町田0−3大阪】 <22分10秒:チアゴ>

 ホームの大声援を受けた町田ももちろん黙ってはいない。失点から49秒後、滝田からのボールを抜群の胸コントロールで左足へと運んだ本田が待望の初得点をスコアボードに刻み込んだ。



【町田1−3大阪】 <22分59秒:本田真琉虎洲>

 これからだと思った矢先、またも大阪に得点を許してしまう。町田陣内で与えてしまったフリーキックの場面。キッカーヴィニシウスのシュートが町田ネットの形を変えてしまう。

【町田1−4大阪】 <25分09秒:ヴィニシウス>

 失点から49秒、またも同経過時間から町田の得点が生まれる。日根野谷がスライディングで奪ったボールを甲斐、森岡、そして日根野谷と繋ぎ、最後は室田が柿原との1対1を制し、2点差とする。



【町田2−4大阪】 <25分58秒:室田祐希>

 更にその23秒後、森岡からのパスを右足コントロールで大きく動かし、チアゴを引き寄せた日根野谷が、技ありの切り返しから右足を振り抜き、1点差へと詰め寄るゴールを決める。



【町田3−4大阪】 <26分21秒:日根野谷建>

 会場のボルテージは絶頂だ。黄色のタオルが回り続け、誰もが同点弾が現実となる瞬間を待ちわびる中、今度は町田がカウンター攻撃を仕掛ける。

 横江怜からのボールを受けた本田がフリーで大阪ゴールへと向かい、シュートを放つ。観客は立ち上がり、拳を突き上げた。だが、右足を離れたボールは、ゴール右へと逸れていく。



 素晴らしい追い上げを見せた町田だった。しかし、結末としては大きな点差がつく試合結果となってしまう。その後の大阪の得点シーンは以下の通りだ。

カウンターからヴィニシウスのハットトリック。【町田3−5大阪】 <30分29秒:ヴィニシウス>
 アルトゥールの強烈なミドルシュート。【町田3−6大阪】 <31分51秒:アルトゥール>
 パワープレー開始直後のパワープレー返し。【町田3−7大阪】 <34分54秒:チアゴ>
 最後は、ヴィニシウスの第2PK成功でのゴール。【町田3−8大阪】 <37分14秒:ヴィニシウス(第2PK)>



 残り時間2分54秒。得点差は5点。強敵大阪を相手にあまりにも大きなビハインドだ。

  しかし、会場にはサポーターの歌声が響き続ける。「ペスカドーラ。勝利を目指し走れ」



 最後までゴールの瞬間を諦めないサポーターの思いは結果を生んだ。38分、日根野谷からのキックインに中井がバックヘッドで合わせ、スコアボードに町田の4点目を点灯させる。

【町田4−8大阪】 <37分31秒:中井健介>

後半スコア【町田4−6大阪】
合計スコア【町田4−8大阪】

・・・・・

 試合終了のブザーが鳴るまで、サポーターは歌い続けた。「勝利を目指し走れ」と。

 言葉の受け取り方、捉え方は、人によって違う。試合時間が無くなっていく中、「もう勝利なんて無理だろう」と思う人もいるのだろう。



 それとは違った考え方をする人もいるはずだ。「『勝利を目指し、走り続ける』というのは、この試合だけのことではない。どこまでも、自分が目指す勝利へと走り続けることだ」と。





 選手も、サポーターも、目先のことだけではない大きな目標へと向かっている。そう思いたいし、そうに違いないと言いたい。

・・・・・

 いよいよ第3クールに突入する。町田の目指す場所は、もちろん「走り始めた時と同じ場所」だ。



「勝て! ペスカドーラ町田」

・・・・・ 第21節を終えた時点での順位等

順位:12チーム中4位
勝ち点:37 − 首位シュライカー大阪(以下大阪):52
*大阪の消化試合数は20試合
勝敗数:12勝1分8敗 − 大阪:17勝1分2敗
総得点数:70点 − 大阪:115点
総失点数:60点 − 大阪:56点
得失点差:+10 − 大阪:+59

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/