第1節
  第2節

2017年6月18日(日)/17:00試合開始/浦安市総合体育館/観客956人
2
0
2
2
2
0

 
 
星翔太:32分
野村啓介:40分

05分:森岡薫
11分:金山友紀
 
 

背番号
選手名
PS
先発
2
青山竜也
FP
3
ディドゥダ
FP
6
荒牧太郎
FP
7
中島孝
FP
8
加藤竜馬
FP
9
星翔太
FP
12
藤原潤
GK
17
大橋勇太
FP
20
野村啓介
FP
24
永島俊
FP
34
三浦慎太郎
FP
37
丸紘生
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
1
ピレスイゴール
GK
2
日根野谷建
FP
7
金山友紀
FP
9
横江怜
FP
10
中井健介
FP
11
室田祐希
FP
12
小野寺優介
GK
 
18
西村祐飛
FP
19
宮崎貴史
FP
20
原辰介
FP
25
新倉康明
FP
99
森岡薫
FP

DUARIG Fリーグ2017/2018 第2節
バルドラール浦安戦 ハイライト動画

【マッチレポート】









「前半戦」

 最初の決定機を作ったのは浦安。左サイドを駆け上がった日本代表のスピードスター加藤竜馬が日根野谷建を巧みな切り返しでかわした後、イゴールと1対1の場面を手に入れる。ホーム浦安に大きな歓声が響き渡るが、イゴールがファインセーブでゴールを許さない。



 4分16秒、先制点は町田が奪う。浦安のミスパスを奪った森岡薫がカウンターを仕掛ける。一気にトップギアへと切り替えた森岡は、日本代表ゴレイロ藤原潤との1対1を制し、スコアボードに今試合初得点を点灯させた。






【浦安0−1町田】 <4分16秒:森岡薫> 

 町田の攻撃が続く。中井健介、原辰介、そして最後はゴール前へと走りこんだ金山友紀と繋いでの得点を狙うが、金山の放ったシュートは枠を捉えることが出来ない。





 しかし11分、次の決定機では金山が結果を出す。新倉康明のプレッシャーでミスを誘うと、そのボールを奪った中井が右サイドを突破。最後はゴール前の金山へと繋ぎ、浦安ネットを揺らす。 





【浦安0−2町田】 <10分57秒:金山友紀>

 町田の勢いは止まらなった。しかしゴールを奪うには至らない。
 浦安陣内でのミスパスを奪った森岡がシュートを放つが、バックアップに入った野村啓介が身体を張ってボールを枠の外へと弾き出す。



前半スコア【浦安0−2町田】


「後半戦」

 前半の主導権を握り続けたのは町田だったと言っても過言ではないだろう。しかし、後半に入ると試合のリズムが変わっていく。

 野村啓介、永島俊、三浦慎太郎のシュートが町田ゴールへと向かう。得点こそ入らないが、少しずつ浦安がペースを掴み始める中、32分、町田にとって嫌な形での失点シーンが訪れてしまう。
 加藤竜馬と星翔太のプレッシャーを受け、右サイドでボールを奪われた日根野谷建が、ボールを奪い返そうと足を出す。しかし、いち早くそれを奪ったのは星翔太だった。 



 後れをとった日根野谷の足が加藤を倒してしまう。明らかなファールだ。
 
レフェリーが口に笛を運ぶ。しかし、星のカウンター攻撃を確認したレフェリーが選んだ決断はプレーオン。

 ファールを目の前にした選手たちの動きが一瞬止まる。だが、星は完璧とも言える判断力で町田ゴールへと素早く向かい、イゴールとの1対1を制す。



 待望の得点に浦安サポーターたちが両手を突き上げ、歓声をあげる。しかし、拍手の雨が降り注ぐ中、会場に訪れた人々の目線が向かった先は、星ではなく、うずくまる加藤竜馬だった。

【浦安1−2町田】 <31分56秒:星翔太> 

 残り時間3分、浦安はパワープレーを敢行する。荒牧太郎、加藤竜馬、野村啓介、ディドゥダ、そしてゴレイロのユニフォームを身に纏った日本を代表するプレイヤーの星翔太がボールを動かしながらチャンスを窺う中、町田は、イゴール、森岡薫、横江怜、金山友紀、中井健介が辛抱強く対応を続けた。

 残り時間が10秒を切る中、勝利を目前に控えた町田に決定機がやって来る。ディドゥダのパスのずれを見逃さなかった中井がボールを奪い、浦安ゴールへと向かう。誰もがパワープレー返しの実現を想像する中、結果は全く逆の方向へと向かっていく。

 懸命に戻った加藤竜馬が中井からのボール奪取に成功すると、右サイドの星へとパス。星は中央へと走りこんだ野村啓介の頭へとピンポイントのパスを通し、残り時間1秒での劇的同点弾のアシストを成功させた。  



【浦安2−2町田】 <39分59秒:野村啓介>

後半スコア【浦安2−0町田】
合計スコア【浦安2−2町田】

 試合結果はドロー。同点で勝ち点1を分け合うことになった。



 「あと1秒」我慢が出来れば勝利の瞬間を手に入れたのは町田だった。町田選手たちはがっくりと肩を落とし、ピッチを後にする。



 勝負の世界では必ず「結果」という現実を受け入れなければならない時がやって来る。その時、「あの時、こうしておけば・・・」と悔やむこともあれば、その逆もある。



 以前、岡山監督と話した時の彼のコメントを書こうと思う。

・・・・・

岡山:トップレベルで挑戦を続けている選手たちは本当に大変です。「自分のミスが敗戦のきっかけとなってしまった」「自分がPKを外したせいで負けた」言い出せばいろいろなパターンがあります。
 僕は過去に何度も「心が折れ」、この競技から離れていく人々を見てきました。それは寂しい思い出です。ですが、その苦しみに耐え、それを乗り越えた選手たちが手に入れられるものは、とても大きなものです。

・・・・・

 諦めず、挑戦を続けていれば、「苦い思い出」は、選手にとっても、そしてサポーターにとっても、いつの日か「価値ある思い出」へと変わるはずだ。



 2017年6月24日、2017/2018シーズン初のホームゲームが開催される。いよいよホーム開幕戦だ。



「勝て! ペスカドーラ町田!」

・・・・・ 第2節を終えた時点での順位等

順位:12チーム中3位
勝ち点:4 − 首位湘南ベルマーレ(以下湘南):6
勝敗数:1勝1分0敗 − 湘南:2勝0分0敗
総得点数:6点 − 湘南:11点
総失点数:3点 − 湘南:2点
得失点差:+3 − 湘南:+9 

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/