第2節
  第3節

2017年6月24日(土)/13:00試合開始/町田市立総合体育館/観客888人
9
5
0
1
4
1

室田祐希:06分
中井健介:10分
金山友紀:13分
森岡薫:18分
日根野谷建:19分
中井健介:29分
西村祐飛:30分
西村祐飛:35分
中井健介:40分

 
 
 
 
 
 
 
 
 
40分:十川祐樹

背番号
選手名
PS
先発
1
ピレスイゴール
GK
2
日根野谷建
FP
3
森谷優太
FP
7
金山友紀
FP
9
横江怜
FP
10
中井健介
FP
11
室田祐希
FP
12
小野寺優介
GK
18
西村祐飛
FP
19
宮崎貴史
FP
20
原辰介
FP
99
森岡薫
FP
 
背番号
選手名
PS
先発
3
小幡貴一
FP
7
酒井遼太郎
FP
8
宮原勇哉
FP
9
十川祐樹
FP
10
鈴木裕太郎
FP
12
鶴岡広之
GK
13
田辺陸
FP
14
神敬治
FP
15
室田翔伍
FP
17
水上玄太
FP
18
三浦憂
FP
20
三浦拓
GK

DUARIG Fリーグ2017/2018 第3節
エスポラーダ北海道戦 ハイライト動画

【マッチレポート】

 前節アウェイバルドラール浦安戦、パワープレー返しを成功させ、2点差での勝利を手に入れることが出来るチャンスを手に入れながらも、最後の最後まで勝負を諦めなかった浦安の加藤竜馬にボールを奪われ、残り1秒での同点弾を許してしまったペスカドーラ町田。





 試合前ウォーミングアップスタート時、誰よりも低い位置で精神を集中させる男がいた。背番号「10」中井健介だ。




「あのシーン」は中井にとって大切な財産になる。あれから1週間が過ぎた。第3節、「自分の今の実力」を更なる高みへと向かわせようと貪欲に挑戦を続ける中井健介が躍動する。

「前半戦」

 森谷優太がピッチに戻ってきた。町田を支え続けるベテランの森谷、篠崎隆樹、滝田学。町田には数多くの素晴らしい選手がいる。ベテラン、中堅、若手。今試合ではすべての選手たちの活躍が結果を生み出していく。



 5分49秒、森岡薫からのリターンパスを受けた室田祐希が得意のドリブル突破から先制点を奪うことに成功すると、その後は町田のゴールが続く展開となった。




【町田1−0北海道】 <5分49秒:室田祐希> 

 10分、イゴールからのパスに裏のスペースへと抜けだした中井健介がヘディングで合わせ、北海道ネットを揺らす。



【町田2−0北海道】 <9分13秒:中井健介>

 13分、森岡薫のフリーキックからのこぼれ球を金山友紀が押し込み、3点目をスコアボードに点灯させた。



【町田3−0北海道】 <12分40秒:金山友紀> 

 18分、室田祐希からのボールを最前線で受けた森岡が「アジアを代表するピヴォ」らしい巧みな前線での駆け引きから、最後はゴレイロとの1対1を制し、北海道ネットを揺らす。

 いつ観ても森岡のプレーは実に奥が深い。さすがは名実共に日本を代表する選手だ。このシーン、ディフェンスとの駆け引きからの絶妙のコントロールもさることながら、ゴレイロとの1対1のシーンは何度でも見る価値のあるものだった。
 彼は「最後の最後まで様々な選択肢を持ちつつ、最後にはベストな技術を選択してから結果を出す」。更には「選択肢を増やす為に、自分からも多くのアクションで相手を罠にはめていく」。書き出せばきりがないが、彼のプレーには、このような言葉があてはまるのではないか?



【町田4−0北海道】 <17分48秒:森岡薫>

 後半終了間際の19分にも町田が結果を出す。北海道陣内左サイドで得たキックインのシーン、西村祐飛からのボールに日根野谷建がボレーで合わせ追加点を奪う。



【町田5−0北海道】 <18分45秒:日根野谷建>

前半スコア【町田5−0北海道】

「後半戦」



 「0対5」、大きな点差は少しずつ縮めていくしかない。北海道選手たちが町田ゴールへと向かうが、前のめりになったシーンを中井が見逃さない。
 イゴールに変わり町田ゴールを守る小野寺優介が北海道のボールを奪うと、カウンターを狙う中井へとパスを通す。



 完全にフリーとなった中井はゴレイロとの1対1も冷静に制して北海道ネットの形を変える。6点差だ。 





【町田6−0北海道】 <28分36秒:中井健介> 

 町田のゴールラッシュは止まらない。34分14秒には、西村祐飛が北海道ゴール前でのこぼれ球を押し込み、Fリーグ初得点をスコアボードに刻み込むと、その5分後には、自らの突破で今試合2点目を北海道ゴールに突き刺した。



【町田7−0北海道】 <29分06秒:西村祐飛> 



 自身2点目のゴールが決まった後、西村はアスピランチ(2軍)での試合に、いつでも応援に駆けつけてくれたサポーターたちのもとへと走っていく。日頃の感謝の気持ちを込め、彼は満面の笑みを浮かべ、両手を天高く突き上げた。



【町田8−0北海道】 <34分14秒:西村祐飛>

 大量得点最後の締めくくりは、中井健介のハットトリックだ。北海道のパワープレーを奪った中井が、北海道ゴールと各選手たちの位置、ピッチ内の状況を瞬時に確認する。それは「1秒以内」の判断スピードだ。
ラスト53秒、中井のパワープレー返しが北海道ゴールへと吸い込まれていった。



【町田9−0北海道】 <39分07秒:中井健介>

 北海道選手たちも最後の最後まで貪欲にゴールへと向かい続けた。そしてラスト40秒、北海道も意地の得点で町田の完封勝利を許さない。

【町田9−1北海道】 <39分20秒:十川祐樹> 

後半スコア【町田4−1北海道】
合計スコア【町田9−1北海道】

・・・・・

 2017/2018シーズンホーム開幕戦での試合結果は9対1。素晴らしい結果を手に入れたアリーナには拍手と歓声が会場内を跳ね返り続けた。



 中井と西村が奪ったゴールの合計数は5点。これからの時代を担っていく若手たちの活躍は、町田というチームを更なる高みへと向かわせて行ってくれるに違いない。





・・・・・

 森岡薫が得点後に見せたパフォーマンスについて記述し、今試合のマッチレポートを締めくくりたいと思う。

 17分48秒、キャプテンマークを左腕に通した男が、人差し指を立て、観客席に向かってぐるぐると回し続ける。「さぁ、みんな、タオルを回そう!」と。



 次節の開催地も町田市立総合体育館。得点後、ホームアリーナには黄色のタオルマフラーがぐるぐると回り続ける。町田市立総合体育館ならではの素晴らしい光景だ。

・・・・・

「勝て! ペスカドーラ町田!」

・・・・・ 第3節を終えた時点での順位等

順位:12チーム中2位
勝ち点:7 − 首位名古屋オーシャンズ(以下名古屋):9
勝敗数:2勝1分0敗 − 名古屋:3勝0分0敗
総得点数:15点 − 名古屋:13点
総失点数:4点 − 名古屋:6点
得失点差:+11 − 名古屋:+7 

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/