第6節
  第7節

2017年7月22日(土)/14:00試合開始/小田原アリーナ/観客1,457人
5
3
0
1
2
1

小門勇太:10分
ロドリゴ:12分
鍛代元気:14分
刈込真人:22分
 
本田真琉虎洲:35分

 
 
 
 
34分:篠崎隆樹
 

背番号
選手名
PS
先発
2
内村俊太
FP
4
大徳政博
FP
5
植松晃都
FP
7
小門勇太
FP
8
刈込真人
FP
10
ロドリゴ
FP
11
林田フェリペ良孝
FP
12
上原拓也
GK
 
13
佐藤玲惟
FP
15
鍛代元気
FP
44
本田真琉虎洲
FP
87
フィウーザ
GK
 
背番号
選手名
PS
先発
1
ピレスイゴール
GK
3
森谷優太
FP
5
篠崎隆樹
FP
7
金山友紀
FP
9
横江怜
FP
10
中井健介
FP
11
室田祐希
FP
12
小野寺優介
GK
 
19
宮崎貴史
FP
20
原辰介
FP
23
中村充
FP
99
森岡薫
FP

DUARIG Fリーグ2017/2018 第7節
湘南ベルマーレ戦 ハイライト動画

【マッチレポート】

 開幕から6勝0分け1敗。唯一の黒星は現在首位の名古屋との対戦のみ。スタートダッシュに成功した湘南選手たちは「絶対の自信」を身に纏っている。

「自信」を手に入れる方法とは何だ?

 結果を積み重ねる事? 大きな目標を成し遂げる事?

 数えきれないほどの「結果」を手に入れたとしても、それらを手に入れた後には「次の結果」を手に入れる為の試練が待っている。高みを望み続ける人間に休息の時間はない。彼らには、常に乗り越えるべき壁が押し迫って来る。



 険しい道のりから逃れる方法は簡単だ。けれども選手たちはその道を選ばない。

・・・・・



 試合後、湘南ベルマーレ奥村敬人監督のコメントの一部を掲載しよう。

「町田は怪我人が多く、あまりよくない状況。それに対し、こちらは素晴らしく良い状況の中での戦いだったので、そう考えたら、絶対に勝たなければならない試合でした」。

・・・・・

「町田のチーム状態が良い」とはお世辞にも言えない。苦しい状況が続く町田だが、今試合、チームにとって嬉しいニュースもあった。
  森谷優太に続き、ミスター町田のひとりがピッチに帰ってきた。フットサル界のカリスマ、甲斐修侍が町田で背負ってきた背番号「5」を引き継いだ篠崎隆樹が2017/2018シーズン初ピッチに足を踏み入れる。



「前半戦」

 湘南の躍進はホームサポーターたちにも火をつけていた。大声援を受けた湘南選手たちが町田ゴールへと襲い掛かる。しかし、イゴールがファインセーブでゴールを許さない。



「決めれば勝つ。決めなければ負ける」。名古屋オーシャンズ戦後、キャプテン森岡薫が口にした言葉だ。




 町田が決定機を手に入れる。原とのコンビプレーで湘南ディフェンスを突破した中井健介のシュートが、湘南ゴレイロフィウーザの右手をすり抜け、ゴールへと向かう。



 前節と同じスタートだ。サポーターが両手を突き上げる。しかし、シュートはポストに弾き返されてしまう。

 それに対し、湘南は結果を手に入れた。町田のボール回しを奪った小門勇太のこぼれ球をロドリゴが拾うと、自身で持ち込み強烈な左足シュートを放つ。



 ロドリゴのシュートを一度はイゴールが防ぐが、そのこぼれ球にしっかりと詰めていたのはボール奪取に成功した小門だった。小門のシュートが町田ネットを揺らす。

【湘南1−0町田】 <9分53秒:小門勇太>



 更に12分、今度はロドリゴが魅せる。ゴレイロフィウーザからのボールを自陣で受けたロドリゴがドリブルで仕掛ける。緩急をつけたドリブルで先ずは左への突破、そして角度のある切り返しで中央へ、間髪入れずにシザース、その後、更に深い切り返しからもう一度左サイドへ。中井、原のプレスをものともせず、最後は左足シュートで町田ネットの形を変えた。

 素晴らしいプレーだ。これにはチームを問わず、観衆たちが大きな拍手をロドリゴに捧げた。

【湘南2−0町田】 <11分15秒:ロドリゴ>

 湘南の勢いは止まらない。左サイドでボールを持った大徳政博が鋭い切り返しでドリブル突破に成功すると、ゴール前中央へとボールをフィードする。



 このパスがオウンゴールを誘い、湘南の3点目をスコアボードに刻み込んだ。

【湘南3−0町田】 <13分49秒:オウンゴール> 

 湘南の状態は良かった。しかし、町田もチャンスは作り出せていた。



 中井健介、室田祐希の突破から湘南ゴールへと向かうが、ゴールを奪うには至らない。



前半スコア【湘南3−0町田】


「前半戦」

 大声援が湘南選手たちの背中を押す。しかも得点差は3点だ。
 絶対に後半最初の得点を奪いたかった町田だが、結果を出したのは湘南。
 後半開始早々の21分53秒、ロドリゴからのボールを受けた刈込真人が技ありのループシュートで追加点を奪うことに成功する。



【湘南4−0町田】 <21分53秒:刈込真人>

 追撃のきっかけに必要なものは得点以外にない。町田は横江怜のフリーキックに合わせた金山友紀のシュート、室田祐希、中井健介のフィウーザとの1対1の場面、そして、森岡との突破に成功した宮崎貴史らが決定機を作り出すものの、得点を奪うことが出来ずに試合が進む。











 34分、待ちに待った瞬間がやって来る。
 4点という大差を縮める為、岡山孝介監督はパワープレーを選択。その戦術は功を奏し、篠崎隆樹の左足シュートが今試合初めて湘南ネットを揺らす。



【湘南4−1町田】 <33分57秒:篠崎隆樹> 

 しかし、ここからの湘南が更なる力をみせる。粘り強いディフェンスで町田のパワープレーに耐え続けると、35分、昨年までのチームメイト、本田真琉虎洲がパワープレー返しを成功させ、非常に価値のある5点目をスコアに追加した。





【湘南5−1町田】 <34分52秒:本田真琉虎洲> 

 パワープレーを続ける町田だったが、得点を奪うことは出来ずに試合終了のブザーが鳴り響いてしまう。「1対5」。今試合も大きな点差がついての敗戦。チームは3連敗を喫してしまう。



後半スコア【湘南2−1町田】
合計スコア【湘南5−1町田】

・・・・・

 前節同様、試合後森岡キャプテンの記者会見コメントの一部を掲載する。

「湘南はすごく充実してると思います。戦ってみて、湘南はうちの選手に身体の部分でほとんどが勝っていたと思いますし、そういう部分では、ひとりひとりの意識、トレーニングが結果に繋がっているのだと思います。ただ、直接対決はあと2試合あります。その時、自分たちがどれだけ良いコンディションで戦えるのかということが大切だと思います」。



 今試合、湘南選手たちはアリーナの仲間たちと最後の最後まで一緒に試合を続けていた。緑に染まった会場内の炎は、試合時間が経過するにつれ、強まる一方だった。

 ボールを奪われれば悲鳴を上げ、それを奪い返せば大歓声で選手の背中を押す。得点を奪えば、満面の笑みを浮かべて立ち上がり、大きな拍手の雨粒をピッチへと落とし続ける。「これこそホームゲーム」と言える素晴らしいサポートだった。



・・・・・

 第8節、アウェイアグレミーナ浜松戦では苦しい試合をものにし、連敗を「3」でストップさせた町田の次なる試合会場は「ホーム町田市立総合体育館」。

 さて、今度は町田がホームの力を見せつける番だ。8月5日、6日の2連戦の対戦相手は、「バサジィ大分」、「府中アスレティックFC」。どちらも紛れもない強敵だ。

・・・・・

「勝て! ペスカドーラ町田」

・・・・・ 第7節を終えた時点での順位等

順位:12チーム中6位
勝ち点:10 − 首位名古屋オーシャンズ(以下名古屋):19
勝敗数:3勝1分3敗 − 名古屋:6勝1分0敗
総得点数:22点 − 名古屋:36点
総失点数:21点 − 名古屋:10点
得失点差:+1 − 名古屋:+26

写真:橋本健(はしもとたけし)
記事:早川治(はやかわおさむ)
◆オフィスオサム:http://www.officeosamu.com/